2010年度常磐会テーマ


ようこそおかえり。京都高校30回生のホームページへ
2011年3月1日京都高校では第63回の卒業式(卒業証書授与式)が挙行されました。常磐会は63回生318名を迎えたことになります。壇上にピアノはあったけれどそれは使わず、二階席に陣取ったブラスバンド部の生演奏に乗っての入退場、同じく伴奏による「君が代」「仰げば尊し」「校歌」と厳粛ななかにも近代的な演出もあり、在校生送辞、卒業生答辞も立派なものでした。30回生卒業時とはだいぶ違う雰囲気なのではないかと思います。(良く覚えていないけどね)若いこの子達の未来に幸あれと心から祈ります。校長先生はじめ諸先生方大変お世話になりました。
京都高校新聞第230号の表紙に掲載された武吉校長先生の寄稿「別れ」を御紹介します。・・この日のブログはこちら


卒業おめでとう。三月は別れの季節です。別れと言っても、それは実に様々です。また合うことの出来る別れもあるだろうし、二度とあうことのできない別れもあります。卒業は、またいつの日にか再会を期することの出来る歓喜に満ち溢れた旅立ちを意味します。しかし、三年間の皆さんとの生活が、その日を堺にピリオドが打たれると思うと、もっと皆さん方に関わることが出来ればと叶わぬ事を思ったりします。嘗て、私がそうであったように、担任の先生方は次の日から皆さん方のいなくなったガランとした教室で、三年間のいろいろなことを思い出し、辛く切ない気持ちで過ごすのではないかと思います。そして四月になって、新一年生が入学して、やっと皆さん方への切ない気持ちから解き放たれ、徐々に元気を取り戻していくのではないかと思います。皆さん方にはこれから社会という荒波に小舟で旅立っていきます。高校三年間で、精神的にも身体的にもずいぶんと逞しくなりました。ですから、途中で決して転覆することはないと固く信じています。しかし、もし悩み、苦しむようなことがあったときには、イギリスの劇作家バーナード・ショーの言葉を思い出して下さい。それは「人生において、笑いと涙の量は等しい」ということです。成功と喜びばかりの人生がないように、失敗と悲しみだけの人生も決してないということです。是非、力強く、逞しく生き抜いていって頂きたいと願っています。 校長 武吉 恆(ひさし)
(同第228号(2010年8月1日付)同校長の執筆「いもこぎ」は・・こちら!)



京都高校新聞部発行の京都高校新聞第228号(8月1日付)の武吉校長の執筆によるトップ記事が掲載されております。我々の本年度常磐会総会実行委員会の取り組みに対する学校側の深い理解・同調を示すものと思えますし、校長先生の御言葉自体に深いものがあると考えますので全文を御紹介致します。母校と相互理解のある同窓会総会・イベントを開催できるのは素晴らしい。
2010年9月5日常磐会総会でも御挨拶を戴きました。・・こちら。
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「いもこぎ」 校長 武吉恆(ひさし)

「蒼き季節(とき) 君と夢みし」
本校同窓会常磐会の本年度のキャッチフレーズです。五十歳になる当番回生の皆さんによる高校時代の思いがこの言葉に込められています。
季節に春夏秋冬の区別があるように、人の一生も青春、朱夏、白州、玄冬といった時代があります。五十歳といえば、子育て、また仕事に忙しい年代で、朱夏の時代にあるといっていいと思いますが、その方々でさえ諸君の年代である青春に思いを馳せ、懐かしさで一杯になる。
そういう意味では、高校生の君たちは、人生の中で、他の世代の人達が羨む青春という素晴らしい時代に生きていると思います。
「いもこぎ」という言葉があります。芋を水洗いするときに、大きな桶の中に土のついたままの芋をたくさん入れて、長い棒でかき混ぜる。そうすると芋同士がぶつかり合いながら、きれいになっていきます。人間についても同じことがいえると思います。学校へ来てわざわざみんなと一緒に勉強するというのも、考えてみれば非能率的です。それよりも自分の家で、塾からインターネットを通じて送られてくる講義の映像を見た方がよほど能率的だ、という理屈も成り立つと思います。
ところがそうでないのです。みんなと一緒に学ぶところに意義があるのです。「切磋琢磨」と言っていいかもしれませんが、みんなと一緒に勉強し、そして競争しあうところに勉強は勿論のこと、人間的成長もできるのです。特に青年期にある者は人に揉まれることが後の人生に大きな影響を与えるといっていいかと思います。
本校が「いもこぎ」ならぬ、確り(しっかり)した役目を果たす大きな桶であればと思っています。

2010年(昨年)度の30回生主当番の「協力回生の集い」の様子は・・こちら
2010年度 イベント「精華女子高等学校吹奏楽部演奏会」は、・・こちら
2010年度 総会の様子は・・こちら
2010年度 懇親会の様子は・・こちら